これは私の二回目の東京の旅。前回は東京のシンボルの観光地を中心にした旅だったが、今回は日本の友達のお勧めでの旅だ。前回は目的地が多かったので慌ただしい旅だったが、今回は予定が少なかったので、足の向くままの旅だ。前回は日本語が上手な同僚の手伝いで団体の旅だったが、今回は十分に日本文化に触れた一人の旅だ。私は私だが、気持ちが全然違った。でも、似ているところもある。二つの旅も上野駅を起点とした。前回は上野公園、上野動物園、浅草、秋葉原と新宿だが、今回は旧岩崎邸庭園、東大、お台場だ。
岩崎は中國人にとってよく知られていない。それでも、三菱は誰もが知っているだろう。岩崎は三菱の創始者だ。日本の明治時代の「紅頂商人」が、中國なら、胡雪巌にあたるようだ。岩崎の昔のお宅は立派だ。特別なことに、邸宅には和館と洋館の二軒が繋がっている。和館はイギリス様式の二階建だ。洋館の中に欧米風のペーチカがあるし、ベランダがあるし、洋式トイレがあった。隣は和館だ。畳や、紙で作った窓などは私を明治時代の日本へと誘った。その他、ビリヤード場もある。その時代にはとても珍しかった。
写真を撮って、楽しかった。それに、当日の東大は祭りが行われていたので、込んでいた。いろいろな食べ物が販売中だった。何名もの男の学生がメードの服を着ていて、売り捌いていて、面白かったよ。百人余りのコスプレをしていた人は音楽に伴ってダンスをしていて、壮観だよ。ある消防局の煙体験をして、スリルを感じた。今回の東京大学は特別だ。
午後、ちょっと考えてから、お台場へ行くことにした。エレベータに乗って、七階のレインボーブリッジに着いた。まるで空に出ていた虹のようだ。海風に吹かれていて、東京湾全体を見下ろせた。心が広くなるようだ。橋から遠い東京塔やスカイツーリもはっきり見られた。橋の向こうにフジテレビの建物が立っていた。これを見たら、東京ラブストーリーの里香さんを思い出した。ドラマによく見られた観覧車の本物がやっと見られた。残念なことに、ガンダムの像が見られなかった。海で帆船に乗っていた人が多かったし、砂浜でビーチバレーをしていた人も多かった。その時皆はいい日和で心地よい時間を楽しんでいた。
東京湾の夕日を見たら、一日がもうすぐ終わってしまうと感じた。その瞬間、時間はずっと止まっていたのに。